日本の2大お好み焼き！「関西風」「広島風」の特徴をおさらい

よく耳にする関西風・広島風のお好み焼きの特徴や違いをご存じでしょうか。それぞれの特徴をご紹介いたします。

・関西風

関西風は、生地の中に粗くみじん切りしたキャベツや山芋などお好みの具材をすべて混ぜ込んで焼くのが特徴です。焼く前の生地はどろっとしており、焼き上がりはふっくらとしています。

・広島風

広島風は、焼く前の生地はさらっとしており、生地の中にキャベツや具材を混ぜることはしません。薄く伸ばした生地に細かく切ったキャベツともやしを盛り、豚肉などの具材を重ねます。焼き上がったら裏返し、ソース味の麺の上に乗せて食べます。

地域別のお好み焼きをご紹介

次に、日本の各地域に存在する個性豊かなお好み焼きをご紹介いたします。

・東北地方のお好み焼き

東京で生まれたもんじゃ焼きの派生であるどんどん焼きが主流となっています。
小麦粉をといた生地に天かすやネギ、紅しょうがなどを入れて焼いたものを、割り箸に巻きつけて食べるタイプで、地域によって形や味に違いがあることも珍しくありません。

例えば、宮城県のどんどん焼きには半月状でネギが入っています。また、岩手県のどんどん焼きには、海苔がついています。どんどん焼きはお祭りなどで安い値段で販売されており、ソウルフードとしても親しまれています。

・東海地方のお好み焼き

東海地方で親しまれているお好み焼きは、「遠州焼き」や「しぐれ焼き」などです。遠州焼きは生地の中にネギやたくあんを入れて薄く焼いたものです。しぐれ焼きは広島風と同じ作り方で、麺に富士宮焼きそばを使用しています。また、小麦粉の量が多いため、広島風よりも生地が厚いのが特徴的です。

・近畿地方のお好み焼き

粉ものの発祥地である近畿地方では、せち焼きやどろ焼きなどがあります。せち焼きは、焼きそばを卵だけでまとめて焼き、上から鰹節・青のりをかけたものです。どろ焼きはたっぷりの生地をふんわりと焼き上げて、だし汁や醤油をかけて食べます。他にも、「ぼっかけ」や「かしみん焼き」など個性的なお好み焼きがあります。

・四国地方のお好み焼き

徳島ではお好み焼きの中に金時豆が入った「豆焼き」が食べられています。豆焼きに卵を入れた「豆玉焼き」、豆玉焼きに小エビの天ぷらを加えた「豆天玉焼き」なども人気です。

・九州・沖縄地方

福岡や熊本の一部地域では、「ダゴ」という呼び名で親しまれています。沖縄では、韓国のチヂミに似たニラ焼き（ヒラヤーチー）が人気です。小麦粉を出汁でとき、刻んだニラと卵、ツナなどを混ぜて両面をこんがりと焼きます。

日本全国にあるお好み焼きの一部をご紹介しました。気になるお好み焼きもあったのではないでしょうか。旅行に訪れた際など、地元のお好み焼きを食べに出かけてみるのもおすすめです。

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